敷布団は古くから日本の寝具として睡眠をサポートしてきましたが、その人気は2019年の今現在も一定数あります。
近年、欧米文化である「マットレス」が日本でも主流となりつつあり、マットレスが主流ではなかったことろ比較すると敷布団の人気は下落傾向ですが、寝心地が好きであえて敷布団を購入する方もいます。
このページでは敷布団を購入するときに注意したい選ぶポイントと、寝心地がよく耐久性も高いコスパ最強のおすすめ敷布団をご紹介しています。
従来の敷布団と最近人気な敷布団の違い
まず初めに古くから日本に定着している従来の敷布団と、最近主流になってきている敷布団の違いをご紹介します。
従来の敷布団 |
近年の敷布団 |
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構造(詰め物) | |
木綿や羊毛のみ |
2層構造など |
耐久性 | |
3年前後 |
5年前後 |
厚み | |
5cm程度 |
10~15cm程度 |
お手入れ | |
優れている |
少し面倒 |
表の通り、従来の敷布団の方が性能が少し劣ってきているのが現状です。やはり時代の変化とともに品質の良いものがどんどんと誕生するため最近主流になっている敷布団の方が全体的に優れていると評価できます。
ついでに、マットレスと敷布団の違いも解説
日本でも人気が高く主流になりつつあるマットレスと、日本で古くから愛用されている敷布団の違いを簡潔に表すと、マットレスは詰め物がウレタン素材やコイル系で耐久性が高く寝心地が少し硬めの作りに対し、敷布団は木綿や羊毛のみが敷き詰められている構造なので耐久性が悪く寝心地は柔らかい寝心地となります。
これがマットレスと敷布団の違いです。
また、マットレスの方がダニやホコリに強い傾向にあり、敷布団はダニやホコリのトラブルが多くなりがちという点も大きな違いのポイントです。
敷布団の失敗しな選び方
では、実際に敷布団を選ぶときに気をつけるポイントを4つご紹介します。
これから紹介する4つのポイントをクリアしたものを購入すれば寝心地は敷布団の包まれるような快適なもので、耐久性が高く長く使える敷布団を手に入れることができます。
耐久性に優れた構造・素材を選ぶ
敷布団を選ぶ際にとても重要なポイントは耐久性に優れいている敷布団を選ぶことです。
従来の敷布団は詰め物が木綿や羊毛のみで作られているため1~2年前後使っているとヘタリが現れ厚みがペタペタに薄くなってしまうことが多く、その後使い続けていると3~4年前後で寝心地の悪い敷布団になってしまいます。
しかし、木綿や羊毛とウレタン素材で作られている2層構造の敷布団であれば、木綿や羊毛はヘタってしまいますがウレタン素材は簡単にはへたらない為、寝心地があまり変わることなく5年前後は安心して使うことができます。
従来の敷布団でも近年主流の敷布団でも価格差はないので、購入するなら近年主流の2層構造の敷布団を強くおすすめします。
厚みは5cm以上、できれば10cm程度
敷布団を購入するときの厚みは最低5cm以上、できれば10cmほど厚みのある敷布団がおすすめです。
敷布団はマットレスと比較すると体が沈み込みやすいため、ある程度の厚みが確保されていないと体がベッドフレームや床に付いている感覚がしてしまい寝心地がよくありません。
また、横向きに寝た場合には肩や骨盤がさらに深く沈むので敷布団1枚で寝る場合には厚みが最低でも10cmはあるものを購入した方が寝心地がよく快眠できます。
ウレタン素材と木綿やウールで作られている2層構造の敷布団の場合には基本的に10cm前後厚みがありますし、横向きに寝ても底付き感を感じてしまうことがないので敷布団を購入するなら近年主流の2層構造以上の敷布団がおすすめです。
防ダニ・防臭・抗菌加工を選ぶ
敷布団を購入する場合に注意したいのが、防ダニ・防臭・抗菌加工になっている敷布団かどうかです。
敷布団はマットレスに比べてダニが住み付きやすい環境であり、中の詰め物が臭いも吸収してしまいやすい素材なので、防ダニ・防臭・抗菌加工が施されている敷布団を購入することをおすすめします。
長く愛用するためには耐久性が良いだけではなく、清潔に使えることも重要なためここはしっかりこだわった方が良いポイントです。
お手入れしやすい重さを選ぶ
敷布団は天日干ししてお手入れすることができるので、天日干しするときに簡単に持ち運べる重さのものを選ぶのもポイントとなります。
耐久性がよくてもあまりにも重すぎて持ち運ぶのが大変だとお手入れがおろそかになってしまいがちですので、苦にならない程度の重さを選ぶことで定期的に簡単に天日干しすることができます。
耐久性を考慮しながら持ち運びやすい重さの目安として7kg前後の敷布団であれば女性でも簡単に持ち運ぶことが可能な重さです。
敷布団おすすめランキング【コスパ最強です】
先ほど紹介した敷布団の失敗しない選び方の条件をクリアしていて、なおかつ価格ができるだけ安く高品質なものを5つチョイスしてみました。
店舗で体験できるものとできないものがありますが、敷布団は基本的に寝心地が大きく変わることは少ないのでネット限定で購入できる安くて品質の高いコスパ最強の敷布団もおすすめです。
雲のやすらぎプレミアム
画像出典:イッティ公式オンラインショップ/楽天
雲のやすらぎプレミアムは中心部に高反発ウレタンと凹凸アフファマットが入っており、それをフランス羊毛ロレーヌダウンとマイティトップⅡで包んである敷布団マットレスです。
5層構造で作られており、中心部の高反発ウレタンは35Dという密度のものを採用しているので耐久性が高く5年前後は安心して使うことができます。
寝心地はフワッと包まれるような寝心地ですが、反発力もあるので寝返りもスムーズにできます。仰向けで寝ても横向きで寝ても寝やすい敷布団なのでどんな体型の方が使っても快眠することができます。
また、リバーシブル設計になっていて春夏面はマイティトップⅡを使い防ダニ・防臭抗菌使用に仕上げてあり、秋冬面は保温性が高く通気性がよくて蒸れないロレーヌダウン(フランス産羊毛)で作ってあります。
完全日本製で丁寧に一つずつ作られているので品質がよく、腰に優しく腰が楽になったと口コミでも人気の高い敷布団です。
サイズ | シングル/横100cm縦200cm厚み17cm セミダブル/横120cm縦200cm厚み17cm ダブル/横140cm縦200cm厚み17cm |
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価格 (税抜) |
シングル/36,851円 セミダブル/46,111円 ダブル/55,370円 |
大東寝具 軽量プロファイル固わた敷布団(4層)
画像出典:大東寝具工業公式サイト
大東寝具は大正14年(1925年)京都で創業し約90年、布団の製造や販売を行なっている老舗寝具店です。
大東寝具の軽量プロファイル固わた敷布団(4層)は中心に超軽量・高硬度プロファイルウレタンが入っていてそのまわりをウール50%、吸汗ポリエステル50%で包んである敷布団です。
耐久性にも考慮した作りで、なおかつ保温性の高いウールと寝汗や湿気に強い吸汗ポリエステルを使っているので年中快適に睡眠することができる敷布団に仕上がっています。
厚みも11cmとボリューミーなので仰向けはもちろん横向きで寝たりうつ伏せで寝ても寝やすい敷布団です。
完全受注生産のため、製作に7~10営業日ほど時間がかかりますが一つ一つ丁寧に作られており、品質も寝心地も高品質な一枚です。
サイズ | シングル/横100cm縦210cm厚み11cm セミダブル/横120cm縦210cm厚み11cm ダブル/横140cm縦210cm厚み11cm |
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価格 (税抜) |
シングル/25,000円 セミダブル/28,800円 ダブル/33,600円 |
昭和西川 プレミアムバランス4層敷き布団
画像出典:西川ストアONLINE
昭和西川のプレミアムバランス4層敷き布団は厚みが7cmあり、肩や腰をしっかり支えられるように肩や腰部分を固綿で作ってあり、寝返りがしやすく体が沈みにくい構造に作ってあります。
側生地は抗菌・防臭のポリジン加工に仕上げてあり、細菌を抑制し臭いの発生を抑え清潔に使えるようにも作られています。
簡単にしてコンパクトに三つ折りにして収納することも可能ですし、重さに関しても4.6kgと軽い作りになっているのでお手入れもしやすい敷布団です。
サイズ | シングルロング/横100cm縦210cm厚み7cm ダブルロング/横140cm縦210cm厚み7cm |
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価格 (税抜) |
シングルロング/25,000円 ダブルロング/38,000円 |
エアウィーヴ 四季布団
画像出典:airweave
エアウィーヴ四季布団はエアファイバー素材で作られているため寝心地は普通の敷布団のようにフワッとはしていませんが、程よい柔らかさの奥に硬さがあり寝返りがとてもスムーズにできる敷布団です。
厚みが8cmあるので1枚でも寝ることができますが、通気性が非常に良い敷布団なので今お使いのマットレスや敷布団に重ねて使うのもおすすめです。
万が一汚れが気になってきた場合にはカバーを洗うこともできますし、中材もシャワーで洗うことができるため一番清潔に保てる敷布団でもあります。
寝心地が合わない場合でも30日間のお試しがあるので安心してネット通販から購入することができます。
サイズ | シングルロング/横100cm縦210cm厚み8cm シングル/横100cm縦195cm厚み8cm セミダブル/横120cm縦195cm厚み8cm ダブル/横140cm縦195cm厚み8cm |
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価格 (税抜) |
シングルロング/97,000円 シングル/90,000円 セミダブル/108,000円 ダブル/126,000円 |
ニトリ ダニよけ+羊毛混敷ふとん
画像出典:ニトリ公式通販-ニトリネット
とにかく安く、そしてある程度長く使える敷布団が欲しい方にはニトリのダニよけ+羊毛混敷ふとんがとってもおすすめです。
厚みが8cmあり、仰向けでも横向きでも寝ることができますし、抗菌防臭加工(側生地)防ダニ加工(側生地)も施されているため衛生面も評価できます。
この仕上がりで1万円以下で購入でき、さらに保証も1年付いている敷布団は中々ありません。
寝具の買い替えで敷布団が欲しいけれど予算があまりないという場合にはニトリのダニよけ+羊毛混敷ふとんを購入すれば2~3年前後は安心して使うことができるのでお財布に優しく快適を手に入れることができますよ。
重さも約4.74kgと女性でも一人で楽にモテる重さなので天日干しなどのお手入れも楽にできます。
サイズ | シングル/横100×縦210×厚み8cm セミダブル/横120cm縦200cm厚み17cm ダブル/横140cm縦200cm厚み17cm |
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価格 (税別) |
シングル/5,547円 セミダブル/6,473円 ダブル/7,399円 |
人気の敷布団を比較
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商品画像 | |||||
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商品名 | 雲のやすらぎプレミアム | 大東寝具 軽量プロファイル固わた敷布団 |
昭和西川 プレミアムバランス4層敷き布団 |
エアウィーヴ 四季布団 |
ニトリ ダニよけ+羊毛混敷ふとん |
特徴 | ・フワッと包まれる寝心地 ・中心に高反発素材を採用 ・耐久性が高い |
・歴史あるメーカー ・耐久性が高い ・完全受注生産 |
・4層構造 ・腰部分固い作り ・抗菌/防臭加工 |
・通気性がとても良い ・洗えて清潔 ・重ね使いにも可能 |
・安くお財布に優しい ・敷布団らしい寝心地 ・抗菌/防臭/防ダニ加工 |
厚み | 17cm | 11cm | 7cm | 8cm | 8cm |
耐久性 (寿命目安) |
5年前後 | 5年前後 | 4年前後 | 4年前後 | 3年前後 |
重さ | 7kg | 約4kg | 4.6kg | 約8.5kg | 約4.74kg |
価格 (税抜) |
36,851円~ | 25,000円~ | 25,000円~ | 90,000円~ | 5,547円~ |
敷布団の敷き方や重ね使いするときの注意点
敷布団の敷き方ですが、ベッドフレームの上に置いて使うか、床や畳にすのこを敷いてその上に敷布団を敷いて使うことをおすすめします。
床や畳に直接敷いて使う方も多いのですが、湿気がこもりやすくカビやジメジメ感の原因になってしまうのであまりおすすめできません。床や畳に直接敷いて使いたい場合には除湿シートやダニ取りシートを敷いてからその上に敷布団を敷くことをおすすめします。
また、敷布団を今使っているマットレスや敷布団の上に重ねて使う場合には、できるだけ通気性の良い敷布団を選ぶようにしましょう。
通気性が悪いと重ねている部分にカビが生えてしまいます。重ねて使う場合には中身の詰め物が木綿やウールのものではなく、ファイバー素材のものがおすすめです。
ファイバー素材であれば重ねて使っても通気性がとても良いのでカビや湿気の心配はほとんどありません。
先ほど「敷布団おすすめランキング」で紹介したエアウィーブの四季布団はファイバー素材でできているので重ね使いに最適な敷布団ですし、カバーを外せば自宅のお風呂場で中材を洗うこともできます。
敷布団のお手入れ方法
敷布団のお手入れは湿気やカビ、ダニやホコリの対策となります。
中身のヘタリに関してはお手入れで完全に復活させる方法はないので、敷布団の中身がへたってきた場合には買い替えるか中身を打ち直しするかしかありません。
湿気やカビは天日干しで対策
敷布団は湿気やカビのトラブルが多いため、週に1~2回ほど天日干しをしてしっかりと湿気を乾燥させることでカビを防ぐことができます。
干す時間帯は10時~14時が好ましく、それ以外の時間帯だと湿度が高いため余計に敷布団が湿気を吸ってしまいジメジメになってしまう可能性があります。
干す時間帯には十分注意し、14時にはしまうようにしましょう。
また、布団叩きで軽く撫でるようにして敷布団を叩くことでダニの死骸やホコリをある程度除去できます。
ダニはダニ捕りシートで対策
敷布団はダニが住み付きやすい環境なので、新品で敷布団を購入したタイミングでダニ捕りシートを使うことをおすすめします。
ダニ捕りシートは生きたダニをおびき寄せ、捕獲してしっかりと対策する画期的なアイテムです。
新品時の時からダニ捕りシートを使っておけば敷布団がダニだらけで体がムズムズしたり痒くなってしまうことを限りなくゼロにすることが可能なので、長く衛生的に敷布団を使いたい方は絶対に使うことをおすすめします。
敷布団の気になるQ&A
私が敷布団を購入する前に気になったことをQ&A形式でまとめてみました。
敷布団は腰痛におすすめできる?
腰痛に悩む方にも敷布団はおすすめできますが、その場合には2層構造以上のものを選ぶようにしましょう。
木綿やウール素材のみを詰め物に使っている敷布団だと反発力が少なく体が沈みすぎてしまう可能性もあるため、木綿やウールとウレタン素材を使っている敷布団を使うことで寝心地は敷布団のまま寝返りのしやすい高反発な敷布団を手に入れることができます。
睡眠中の寝返りはとても重要で、寝返りすることで体の小さな歪みやズレを整える働きをしています。
スムーズな寝返りと正しい睡眠姿勢が保たれる敷布団を使うことで寝起きの腰の辛さを気にならなくすることに近づけることができます。
高級敷布団っておすすめなの?
高級敷布団は好みの問題だと個人的に感じています。
もちろん高級素材、有名ブランドメーカーが製造しているので商品としてのクオリティーが高いのは確かですが、健康的な睡眠を得るために必ず高級な敷布団が必要なわけではありません。
最近では価格が安くても品質の高い敷布団も多く販売されていますし、理想的な睡眠姿勢を保ちなおかつ寝返りもスムーズにできる理想的な敷布団は3~5万円前後で購入することができます。
高級敷布団は20万円前後しますので、私の個人的な意見としてはコスパがよく品質の高い敷布団を使った方が満足度は高いのかなと感じています。
敷布団の耐久性(寿命)はどのくらい?
敷布団の耐久性(寿命)はその商品によって変わりますが、木綿やウールのみで作られている敷布団の場合には3年前後、中心部にウレタン素材が入っている敷布団の場合には5年前後が一つの目安になります。
敷布団はもともと少しヘタリやすい作りなのでできるだけ長く同じものを使いたい場合にはウレタン素材の「高反発マットレス」の方がおすすめです。