マットレスは洗えない、敷布団は洗えるけど手間がかかるというのがこれまで常識でしたが、今では自宅で簡単に洗うことができる洗えるマットレス「ファイバーマットレス」が登場しているのはご存知ですか?
ファイバーマットレスはポリエチレンを糸のような繊維にし、それを絡めるようにして一枚のマットレスになるように作られているため通気性が非常に高く、自宅のシャワーで洗うこともできてしまう衛生面にとても優れたタイプのマットレスです。
また、少し硬い寝心地で反発力も高い特徴があるため体が沈みすぎることなくスムーズな寝返りもできることから腰痛に悩む方からも人気のあるマットレスです。
洗えるファイバーマットレスの代名詞はエアウィーヴ
画像出典:airweave<エアウィーヴ>
洗えるファイバーマットレスで代表的なブランドメーカーは「エアウィーヴ」です。
エアウィーヴは洗えるマットレスを一般に認知させたメーカーでもあり、エアウィーヴの洗えるマットレスは「エアファイバー®」という独自技術で作られた素材を使い、湿気・カビ・ホコリ・ダニなどのトラブルに強いマットレスを作ることに成功しています。
エアウィーヴは日本を代表するマットレスメーカーとなり、今ではエアウィーヴ以外からも類似品の洗えるマットレスが多数販売されています。
そこで、このページでは洗えるファイバーマットレスをの失敗しない選び方や本当におすすめできる商品、ファイバーマットレスの洗い方やお手入れ方法についてご紹介していきます。
洗えるファイバーマットレスの選び方
洗えるファイバーマットレスを選ぶ時の注意点は3つだけです。
- 厚み
- 構造
- 熱に対する耐久性
それぞれどう注意すれば良いのか説明していきます。
厚みは10cm以上を選ぼう
洗えるファイバーマットレスを単体で使う場合には厚みが10cm以上あるものを選びましょう。
洗えるファイバーマットレスは厚みが薄いものが多く売られていますが、それを1枚だけ購入しても快適な睡眠を得ることはできません。
厚みが薄いファイバーマットレスだと横向きで寝たときに肩や骨盤周りが床に当たってしまい寝心地が悪いですし、理想的な睡眠姿勢を保つことができません。
重ねて使ったりしない場合には厚みが10cm以上あるものを選ぶことでどんな体型でもどんな姿勢でも快適に寝ることができます。
重ねて使う場合は5cm前後の厚みでもOK
今使っているマットレスや敷布団に重ねて使う場合には5cm前後の厚みのファイバーマットレスでも問題ありません。
重ねて使うマットレスは「マットレストッパー」と呼ばれる種類となりますが、ファイバーマットレスは重ねて使うマットレストッパーとしてはとても性能に優れています。
重ねて使う場合には湿気がこもりやすくカビやジメジメなどのトラブルになりがちですが、洗えるファイバーマットレスは通気性が非常に高いので重ねて使っても快適に睡眠することができます。
重ねて使う目的でファイバーマットレスを購入する場合には5cm前後の厚みでも問題ないので安心してください。
ただし、今使っているマットレスや敷布団が凸凹しているほどヘタっていて寿命を迎えている場合には新品のファイバーマットレスを重ねても満足いく寝心地が実現できない可能性が高いのでマットレスそのものの買い替えを検討することをおすすめします。
ファイバーの構造に注意!
ファイバーマットレスは糸のような繊維状になったポリエチレン樹脂繊維やポリエーテルエステル系繊維を絡めて1枚のマットレスを作り上げていますが、その繊維状になった中身がストローのように空洞になっているタイプと空洞になっていないタイプがあります。
ストローのように空洞になっているタイプは洗ったときにそこに水が入り込み、乾燥させるのに時間がかかってしまったり空洞の中にカビが生えてしまう可能性もあるので、中が空洞になっていないタイプのファイバーマットレスを購入することをおすすめします。
また、これは個人的な意見ですがストローのように空洞になっているタイプは空洞になっていたないタイプに加えて耐久性が低くヘタリやすいと感じています。
どの程度の熱までなら問題がないか確認
ファイバーマットレスの素材は熱に弱い弱点があります。マットレスで熱に弱いと冬場に電気毛布や湯たんぽを使う場合に注意が必要です。
熱に弱いため、電気毛布や湯たんぽを長時間使っているとマットレスがヘタってしまい耐久性が一気に損なわれてしまう可能性や、あまりにも高温になるとファイバー素材が溶けてしまう可能性もあります。
電気毛布を併用したい場合にはあまりおすすめな素材ではありませんが、ファイバーマットレスでもある程度の熱なら問題ない場合もあるため購入前に注意書き部分をしっかり読んで、温度がどれくらいまでなら問題ないと書かれているのか確認しましょう。
洗えるファイバーマットレスおすすめランキング
ご紹介したファイバーマットレスの失敗しない選び方の基準をクリアしている商品をおすすめランキングにしてみました。洗えるファイバーマットレスでどれを購入しようか悩んでいる人はぜひご参考にしてみてください。
エアウィーヴ ベッドマットレスS01
画像出典:airweave<エアウィーヴ>
エアウィーヴの基本性能を備えていながらベッドマットレス シリーズとしては最安値のタイプです。
厚みが18cmあるので仰向けはもちろん、横向きで寝ても寝やすく、ある程度の硬さと反発力があるので寝返りもスムーズにできるマットレス です。
使う人によっては硬すぎると感じてしまう人もいると思いますが、公式サイトから購入した場合は30日以内であれば返品もできるので安心です。
カバーを取り外すと中身のエアファイバーを取り出すことができ、3分割に分かれている構造なので女性一人で簡単に持ち運ぶこともできます。
もちろん洗うことも可能なので汚れや臭いなどが気になってきたらバスルームで簡単に水洗いすることができ衛生的です。
また、やわらかい寝心地が好きな人は「別売パッド」を追加で購入し、マットレスに入れることで寝心地を変えることもできます。
エアウィーヴ ベッドマットレスL01
画像出典:airweave<エアウィーヴ>
エアウィーヴのベッドマットレスシリーズでは中間くらいの価格のマットレス です。
2層構造になっていますがファイバー素材なので通気性がよく湿気やカビなどの心配はほとんどありません。
体が沈み込みすぎない硬さの寝心地でどんな体型の人でも寝やすいマットレス です。
価格が20万円以上するので安くはありませんが、厚みもしっかりあり耐久性も高いので長く愛用できるマットレス です。
ただし、寝心地は先ほど紹介したエアウィーヴ ベットマットレス S01と大きく異なる訳ではないので、安いほうがいい場合にはエアウィーヴ ベットマットレス S01の方がおすすめです。
無印良品 洗えるマットレス
画像出典:無印良品
シンプルで質が高いと人気の無印良品からも洗えるファイバーマットレスが販売されています。
13cmとボリュームのある厚みで、寝心地は硬めですが硬すぎるわけではなく、少し体が沈むイメージです。反発力も高く寝返りもスムーズに可能です。
三つ折りにしてコンパクトに収納できる点もメリットですし、それぞれをバラバラにして洗うこともできるため常に清潔に保つことができます。
マットレスカバーの生地もコットンを使用しているので肌触りがよく快適に睡眠を取ることができます。
重ね使いにおすすめなファイバーマットレス2つ
今使っているマットレスや敷布団の上に重ねて使うのにおすすめなファイバーマットレスを2つご紹介します。
RISEスリープオアシス 高反発ファイバーマットレス
高橋尚子さんが開発アドバイザーを務めるRISEスリープオアシス高反発マットレス ファイバーは厚みが5cmと薄いタイプなので重ね使いにおすすめしたいファイバーマットレス です。
頭の部分と足元は普通の硬さでできていて、腰部分はしっかりサポートできるように硬めで作られている構造です。
厚みが5cmと少し薄く感じますが、今使っているマットレス や敷布団と重ねて使うことで理想的な睡眠姿勢を実現することができます。
重ねて使っても通気性が非常に高いので湿気のジメジメ感やカビの心配もありません。
カバーはもちろん、中材も洗うことができるので清潔に使うことができます。
エアウィーヴ スマート 035
画像出典:エアウィーヴ オンラインショップ
エアウィーヴベッドマットレスシリーズと基本的な性能は変わりありませんが厚みが約4.5 cmと薄いとが特徴です。
1枚だけで寝ると横向きに寝たときに少し物足りなさを感じてしまうため、今使っているマットレスや敷布団と重ねて使うことをおすすめします。
寝心地は少し硬めの作りですが厚みが薄いので今使っている敷布団やマットレスの上に敷いて使うと今より少し寝心地が硬くなるイメージです。
もちろんカバーを含め全て洗うことができるので清潔に保つことができますし、重ねて使ってもカビや湿気の心配はほとんどありません。
人気ファイバーマットレスを比較
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商品画像 | |||||
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商品名 | エアウィーヴ ベッドマットレスS01 |
エアウィーヴ ベッドマットレスL01 |
無印良品 洗えるマットレス |
RISEスリープオアシス 高反発ファイバーマットレス |
エアウィーヴ スマート 035 |
特徴 | ・硬い寝心地 ・通気性が良く洗える ・3分割にして持ち運び可能 |
・少し硬い寝心地 ・2層構造で安定性◎ ・通気性良く洗える |
・硬い寝心地 ・三つ折り可能 ・通気性良く洗える |
・少し硬い寝心地 ・腰部分だけより硬くサポート ・重ね使いに最適 |
・少し硬い寝心地 ・人気商品 ・重ね使いに最適 |
厚み | 約18cm | 約28cm | 13cm | 5cm | 約4.5cm |
耐久性 (寿命目安) |
7年前後 | 7年前後 | 6年前後 | 3年前後 | 3年前後 |
重さ | 17kg | 約30kg | 12.5kg | 約8.1kg | 約5.5kg |
価格 (税抜) |
90,000円~ | 220,000円~ | 46,203円~ | 29,990円~ | 45,000円~ |
※寿命はあくまでも独自の目安です。使用環境などにより変わります。
ファイバーマットレスの洗い方やお手入れ方法
画像出典:エアウィーヴ オンラインショップ
ファイバーマットレスのお手入れ方法は「洗う」「乾燥させる」の2つだけです。
ファイバーマットレスの洗い方はとても簡単で、マットレスカバーを外し中身のファイバー素材をシャワーで洗っていきます。
注意点としては熱に弱いのでシャワーの温度は40度以下のぬるま湯~水で洗うようにしましょう。正確なシャワーの温度についてはマットレスカバーなどについている品質表示や注意事項ラベルに書いてある場合が多いのでそれに従うようにしてください。
全体をしっかりとシャワーで洗い流しそれでも汚れが落ちない場合には、浴槽に35度程度の水をためてそこにファイバー素材を入れて揉み込むように優しくもみ洗いすることで汚れを落とすことができます。
また、かなり汚れがひどい場合には中性洗剤を使って洗うのもおすすめです。洗剤の残りがないように十分にすすいでください。
ファイバーマットレスを洗い終わったら水気をしっかりときり、完全に乾燥するまでしっかり乾かしましょう。
半乾きでマットレスカバーをしてしまうと臭いやカビの原因になるので洗う以上にしっかり乾かすことの方が大切です。室内で物干し竿などにかけて扇風機などでしっかり乾燥させてあげることをおすすめします。
ファイバーマットレスQ&A
ファイバーマットレスを使ってみる前に気になった点をQ&A形式でまとめたのでご参考にしてみてください。
ファイバーマットレスは腰痛に人気?
ファイバーマットレスは腰痛に悩む方からも人気素材のマットレスですが、薄いタイプのものはあまりおすすめできません。
理想的な睡眠姿勢を保つためには体重をしっかりと支えられるだけの厚みが必要なため、腰痛が目的でファイバーマットレスの購入を検討している人は10cm以上の厚みがあるものを購入することをおすすめします。
また、腰痛にとても人気がある「高反発マットレス」もおすすめです。
ファイバーマットレスは重ね使いできる?
ファイバーマットレスは重ね使いにもおすすめできます。
ファイバーマットレスは通気性にとても優れていて重ねても湿気やカビなどのトラブルが少ないため重ねて使おうと検討している方はファイバーマットレスの5cm前後の厚みのものを購入すると良いです。
また、重ねて使う場合にはファイバーマットレスが上になるように重ねましょう。自分の肌に触れる部分がファイバーマットレスになるように重ねるということです。
今現在使っているマットレスや敷布団は土台として下になるように敷いてください。
ファイバーマットレスはダニにも強い?
ファイバーマットレスは通気性がとてもよく、ダニが好む環境になりにくい特徴もあるのでダニに強い構造とも言えます。
また、水でしっかりと洗うこともできるので常に清潔に保てるマットレスです。
ダニがどうしても気になって快適に睡眠できないという方は「ダニ捕りシート」を使うのもおすすめです。ダニをおびき寄せ、捕まえたらそこから外に出すことなく退治してくれる優れものです。
洗えるファイバーマットレスのメリット・デメリットまとめ
洗えるファイバーマットレスの選び方、注意点、おすすめ商品をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
最後に洗えるファイバーマットレスのメリット・デメリットをまとめておきます。
ファイバーマットレスのメリット
- 通気性が高く湿気やカビに強い
- 硬さがあり寝返りがスムーズ
- 自宅で洗えるから常に清潔
ファイバーマットレスのデメリット
- 通気性が良すぎて冬寒く感じることがある
- 熱に弱く電気毛布などと相性が悪い
- 寝心地が合わない人もいる